杉並区*お洒落なアパートの金属外壁

作業・施工内容
今回は若い方が住むイメージで作られたアパートの施工です。
鋭角に尖った出隅(ですみ)のある建物で、お洒落な物件です。
依頼主様からもお洒落な金属外壁にしてほしいとのご要望でした。
出隅(ですみ)とは外側に向いた角のことを指します。
この鋭角の出隅部分が、今回の施工のポイントでした。
*場所/東京都杉並
*実施概要/外壁の施工
*工期/2週間
*予算感/200万円
●外壁には新商品を採用
まず、お洒落な仕上がりにするために外壁の素材を検討しました。
その結果採用したのが、アイジー工業の「ビレクト」という新商品です。
「ビレクト」シリーズはグッドデザイン賞を授賞したことがあり、今回のご依頼にはピッタリの外壁素材です。
外壁素材「ビレクト」
●窓と外壁の関係にひと工夫
ご覧のように今回の物件は窓が外壁から出ていません。
このように仕上げるためには、下地の段階から外壁のでる部分の幅(出幅)を計算し、ぴったり納まるように施工していきます。
また、窓の部分を縦にラインが入っているように見せることで、
「洗練された雰囲気」と「立体感」のある落ち着いた佇まいに仕上がりました。
●鋭角の出隅部分の施工
今回の物件の一番の特徴であり、施工で最もポイントになる箇所です。
90度の壁同士の出隅ではないため、下地の段階で仕上がりをイメージして準備しておくことが非常に重要になります。
鋭角の出隅部分は、角度を計測し、物件にぴったり合うように特注で製作しました。
板金は薄いので、曲げて加工すればその部分は強くなりますが、長いものになればなるほど、ねじれや凹みのように感じる部分が発生します。
エントランス通路入り口の一番目立つ場所ですから、板金のねじれや凹み、歪みに注意して慎重に施工しました。
●らせん階段との外壁の接合部
建物の奥にはらせん階段が設置されています。
階段と外壁の接合部分は、それぞれの材質を活かし、なおかつ長期に渡って漏水などがないように下地の段階から施策をしていきました。
★同様の依頼をされる方へのアドバイス★
今回のように特殊なデザインの物件では、事前の打ち合わせがとても重要になります。
設計者、施工会社、職人が一緒に打ち合わせをすることで、出来上がりのイメージやデザインにかける想いを共有します。また場所があまり広くない場合には、施工をスムーズにするために大工さん、電気屋さん、設備屋さんと上手く分け合いながらの作業が大事です。
完成までに関わる人の良好な関係が、いい施工に結びつきます。
当社では、こういう物件の施工を何件もしておりますので、打ち合わせから施工まで、難なく進めることができます。
企画・構成:松永 亨
文章:AnyMaMa編集部
松永 亨 ”あったらいいな”をテーマに、さいたま市で株式会社プラウドという板金工事業を創業しました。 九州は熊本出身で、元は船乗り(漁船ではありません、航海士です)で商社出身の工事業には珍しい経歴です。 建築資材の商社に勤務したことで、建築業界の人と人のつながりの強さと、心意気、そして想いを形にすることの大変さと、協力しあって作ることの楽しさに触れ、工事業を創業しました。 趣味は、座禅とビリヤード、車とドライブです。